システムアーキテクト試験の詳細について、まとめていきます。
まずシステムアーキテクトって何?という方は、以下のページに詳細をまとめておりますのでご覧下さい。
目次
システムアーキテクト試験の位置付け
システムアーキテクト試験(Systems Architect Examination:SA)は国家試験である情報処理技術者試験の試験区分の一つです。高度試験の位置付けであり、ネットワークスペシャリストやデータベーススペシャリストと同じ位置付けとなります。
試験の難易度と合格率
直近5年分の統計情報をみてみましょう。
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
平成27年 | 5,274 | 697 | 13.2 |
平成28年 | 5,363 | 748 | 13.9 |
平成29年 | 5,539 | 703 | 12.7 |
平成30年 | 5,832 | 736 | 12.6 |
令和1年 | 5,217 | 798 | 15.3 |
(引用:IPA(情報処理機構))
システムアーキテクト試験の合格率は毎年13〜15%前後となっています。
また、IPA(情報処理推進機構)が設定する資格難度を示すスキルレベルは1〜4まであり、システムアーキテクトはスキルレベル4です。1番高いレベルなので、やはり難易度は難しい試験であるといえます。
難易度が高い分、価値が高い資格という事になります。
受験資格
情報処理技術者試験全般に言えますが、受験するための前提条件はありません。学歴や年齢を問わずどなたでも挑戦できる国家試験です。
受験料
5,700円(税込)
試験日程
試験は年1回の開催です。例年ですと10月の第3日曜日に試験が実施されます。申し込みは7月中旬〜8月中旬までの約1ヶ月間です。
合格発表
合格発表は12月中旬です。IPAのサイトで合否、及び成績照会が確認出来ます。
合格証書発送は1月中旬ごろになります。
出題形式
試験は午前Ⅰ、Ⅱ、午後Ⅰ、Ⅱの4つに分かれており、午前は選択問題で、午後が筆記試験となります。
配点・合格基準
配点(満点)及び基準点は次の通りとなっています。
〔午後Ⅱ(論述式)試験の評価ランクと合否の関係〕
問題別の配点割合は次のとおりとなっています。
システムアーキテクト試験では、多段階選抜方式が採用されています。
例えば、午前Ⅰの試験の得点が基準点未満の場合は、それ以降の試験の採点は行わなれず不合格となります、という事です。
午後Ⅰの結果が基準点未満の場合、午後Ⅱの論文を超頑張って書いたとしても、採点されないという事です。
免除制度
高度試験及び支援士試験の午前Ⅰ試験については,次の(1)~(3)のいずれかを満たすことによって, その後 2 年間受験を免除する。
(1)応用情報技術者試験に合格する。
(2)いずれかの高度試験又は支援士試験に合格する。
(3)いずれかの高度試験又は支援士試験の午前Ⅰ試験で基準点以上の成績を得る。
とあり、システムアーキテクトは高度試験のため、合格、もしくは午前Ⅰ通過で、その後2年間は午前1受験免除となります。
システムアーキテクト試験合格は転職に有利か?
システムアーキテクト試験は、経済産業省が認定する国家資格です。合格率が低く難易度も高いが、IT系国家資格の中でも特に人気の高い資格となっています。
システムアーキテクトはシステム開発に必要な設計など上流工程を担当する事が多く、IT業界において、この「上流工程」をこなせる要員はどこの企業も欲している要員です。
なぜならシステム開発において上流工程というのはとても重要な工程だからです。上流工程での過ちというのは、後になればなるほど手戻り(コスト)が大きくなります。それであれば、多少単価が高いSEだとしても優秀な要員を上流工程に配置する事の方が、企業としては結果として安く済みます。
従って、転職におけるシステムアーキテクト試験資格の合格というのは、IT業界においては間違いなく有利な資格です。
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